一色氏の祖 丹後守護
 ◆初代 満範(みつのり)

一色満範紺紙金泥経施入識語
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 貞治5年(1366)〜応安元年(1368)の頃の生まれ。 詮範の長男

 次郎秋利・源四郎・将軍義満の諱を拝受して範光、剃髪後道範、弟に範貞がいる

 明徳2年(1391)の明徳の乱に父詮範と共に将軍義満の側にて参戦。敵方の山名満幸らを破る。

 明徳の乱の恩賞として明徳3年申正月14日一色右馬頭満範には丹後国を給わって眉目を施せり。と大乗院日録に記せり。

 すなわち・・・これが丹後国守護一色氏の始まりです。

 又、父詮範の領地であった若狭・三河・尾張海東郡・知多郡守護・若狭国税所今富庄領主を拝領した。
 
 明徳4年(1393)5月18日将軍義満が西御所(側室高橋殿)と愛娘従えて丹後の九世戸(文殊)へ参詣し、ついで若狭を巡遊している。

 満範は将軍義満の諱を拝受し右馬頭・修理大夫・左京大夫・侍所頭人・兵部少輔・左近将監・従四位下を賜わった。

 ● 応永16年(1409)正月6日死去